WindowsでSubversionとRedmineを(2)
2024/07/15 ※サーバー移行しました: http://cf661650.cloudfree.jp/altmo_toolbox
Windows PCへのRedmineインストール
Remine本体のダウンロードと展開
  • まずはRedmine本体を入手するため、Redmine公式ダウンロードページへ行きます。

  • そこで最新安定版を確認し、Windowsなのでzip版をダウンロードします。2024/07/15現在では[redmine-5.1.3.zip]です。

    Figure 1: Redmine公式ダウンロードページでVersion確認(クリックで拡大)

  • ダウンロードしたzipファイルを展開します。今回の例では F:\TaskManage\tools の下に redmine-5.1.3 を展開します。以後、F:\TaskManage\tools<tool_folder> と表記します。適宜読替え下さい。

    Figure 2: Redmine zipファイルの展開

  • 展開後、<tool_folder>\redmine-5.1.3\Gemfile の先頭数行を確認します。
    source 'https://rubygems.org'

    ruby '>= 2.7.0', '< 3.3.0'

  • 上記の例は、使用できるRubyのVersionが 2.7.0以上, 3.3.0未満 であること示しています。Rubyのダウンロード時はVersionに注意が必要です。最新版でOKとは限りません。

Rubyのダウンロードとインストール
  • Rubyの公式サイトからインストーラーをダウンロードします。ファイルは何種類かありますが、下記条件を満たすものです。
    • WITH DEVKIT
    • x64: # Windows 10なので64bit版
    • Version 2.7.0以上, 3.3.0未満: # 先のRedmine展開時に確認しましたね

  • すると2024/07/15現在では、Ruby+Devkit 3.2.4-1 (x64) を選択することになります。
    Figure 3: Rubyダウンロードファイルの選択

  • そして、Proxy環境下でハマるのはRubyインストールです。外部サイトのWeb閲覧でProxyサーバを経由している場合、Rubyインストールの前に、Proxyサーバのアドレスとポート番号設定を確認して下さい。(*1)
    • proxyサーバアドレス例: proxy.hoge.jp
    • proxyサーバポート番号例: 8080

  • ダウンロードしたファイルをダブルクリックすればインストールが始まります。最初はインストールモードの選択です。推奨の "Install for me only" を選択します。

    Figure 4: インストールモード選択(クリックで拡大)

  • 次のLicense Agreementでは、当然ながら "I accept the License" にチェックを入れて [Next] です。

  • インストールフォルダの設定です。ここはデフォルトのまま!!にして下さい(*2)。設定後 [Install] です。

    Figure 5: インストールフォルダ設定(クリックで拡大)

  • コンポーネント選択では "MSYS2 development toolchain" をチェックして下さい。現在のRubyでは、結果的に全てのコンポーネントを選択することになります。ここで [Next] を押すとインストールが始まるので2〜3分待ちます。

    Figure 6: コンポーネント選択(クリックで拡大)

  • 以下の画面になるとRuby本体のインストールは終了です。次は MSYS2環境のインストールに移ります。"Run 'ridk install' to ..." にチェックが入っていることを確認して [Finish] を押して下さい。

    Figure 7: Ruby本体終了からMSYS2インストールへ(クリックで拡大)

  • ここからProxy環境下かどうかによって変わります。Figure 8の画面が出た後ですが
    Proxy環境下の場合: 1 を入力後、Errorが出たらCtrl-C で強制終了し、[こちらのセクション]に移動して下さい。
    Proxyを使用していない場合: 1 を入力して下さい。

    Figure 8: MSYS2インストール[1](クリックで拡大)

  • Proxyを使用していない場合のインストール続きです。下記画面に変わったら 2 を入力して下さい。継続インストール開始されますが、ここは数分要しますのでゆっくりと待って下さい。

    Figure 9: MSYS2継続インストール[2](クリックで拡大)

  • しばらくすると下記画面で停止します。3 を入力して下さい。

    Figure 10: MSYS2継続インストール[3](クリックで拡大)

  • すぐに下記画面となるので、[Enter]を押して下さい。インストーラが終了し、プロンプト画面が閉じます。

    Figure 11: MSYS2インストール終了(クリックで拡大)

  • Proxyを使用していない場合、Rubyインストール終了です。次を飛ばして[今回のまとめ]に移動して下さい。

Proxy環境下のRuby/MSYS2インストール
  • Ruby Installer 2の強制終了後、Rubyが使用するProxy情報の設定を行います。この例では
    • プロキシーサーバーアドレス: proxy.hoge.jp
    • ポート番号: 8080
    とします。

  • 始めにコマンドプロンプトを管理者モードで起動し、環境変数の設定を行います。システム環境変数として永続設定させるため setx /M コマンドを使用します。setコマンドと違って値設定に'='は入りません。
  • >setx /M http_proxy  proxy.hoge.jp:8080
    >setx /M https_proxy proxy.hoge.jp:8080
    >setx /M ftp_proxy   proxy.hoge.jp:8080
    
  • 上記実行後、一度コマンドプロンプトを閉じ、もう一度起動して下さい。起動後の画面で set コマンドを入力し、先に設定した環境変数があればOKです。
  • >set
    ...
    ftp_proxy=proxy.hoge.jp:8080
    ...
    https_proxy=proxy.hoge.jp:8080
    http_proxy=proxy.hoge.jp:8080
    ...
    
  • 次はRubyフォルダの下にある設定ファイルを編集します。(以後Rubyインストールフォルダを C:\Ruby32-x64 とします)
      C:\Ruby32-x64\msys64\etc\profile
    をテキストエディタで開き、ファイルの末尾に下記を追記します。青字部はProxyのアドレスとポート番号です。
  • # proxy settings
    export HTTP_PROXY="proxy.hoge.jp:8080"
    export HTTPS_PROXY=$HTTP_PROXY
    export http_proxy=$HTTP_PROXY
    export https_proxy=$HTTP_PROXY
  • 下記Rubyフォルダの下にあるファイルを一度全て削除します。
      C:\Ruby32-x64\msys64\var\lib\pacman\sync

  • 再度管理者モードでコマンドプロンプトを開き、Rubyフォルダ内のmingw64.exeを起動します。
  • >cd C:\Ruby32-x64\msys64
    >mingw64.exe
    
  • するとMINGW64の(先程までとは別の)コマンドプロンプトが開きます。そこでpacman -Syy を入力して下さい。
  • ユーザ名@ホスト名 MINGW64 ~
    # pacman -Syy
    
  • 実行後、Synchronizing package databases... が無事終了すればOKです。exitを入力してプロンプトを閉じて下さい。mingw64.exeを入力したコマンドプロンプトも閉じて下さい。
  • :: Synchronizing package databases...
     clangarm64                      414.7 KiB   198 KiB/s 00:02 [###############################] 100%
    ...
    ...
    
    ユーザ名@ホスト名 MINGW64 ~
    # exit
    
  • やっとRuby Installerに戻ります。現段階でWindowsスタートメニューにRuby 3.*.*-x64がいるはずなので、そこで Start Command Prompt with Rubyをクリックします。

  • Figure 12: Start Command Prompt with Ruby実行

  • Rubyのコマンドプロンプトが開いたら、ridk installコマンドを実行します。
  • >ridk install
    
  • するとRuby Installer2が起動するので、プロンプトに1,2,3と順番に入れてインストールを進行させていきます。最後Enterでインストーラが終了するので、exitでコマンドプロンプトも終了させます。
  •    1 - MSYS2 base installation
       2 - MSYS2 system update (optional)
       3 - MSYS2 and MINGW development toolchain
    
    Which components shall be installed? If unsure press ENTER [1,3] 1
    
    ...メッセージが流れる...
    
    Which components shall be installed? If unsure press ENTER [] 2
    
    ...メッセージが流れる...
    
    Which components shall be installed? If unsure press ENTER [] 3
    
    ...メッセージが流れる...
    
    Which components shall be installed? If unsure press ENTER [] Enterキーを押す
    
    >exit
    
  • これでやっとRubyのインストールは終了です。お疲れ様でした。

今回のまとめ
  • Rubyのインストールまででしたが、これでお腹一杯ではないでしょうか。ですが次回は「するっ」と行く予定です。Redmine起動までレポートできるかと。

  • しかしRuby関係の地雷があちこちにあります。初っ端がVersionの問題で最新版を引くとアウトです。

  • Proxy環境下のインストールでは、Gemのインストールと、MSYS2インストール対策は別々ですが、Ruby Proxyで検索しても前者しか見つからず、MSYS2で探すことに気付くまでかなり悩むことになりました。

  • 次回はPostgreSQL等のツール類インストール後、Redmineの設定を行う予定です。
Notes
  • Windows 10でのProxy確認方法は、Google先生かAI先生に聞いて下さい。
  • パスを変更するとインストールのエラー要因になります。インストール後に実体を<tool_folder>に変更します。
2024-07-15: 初版
2024-07-16: 実際のテストケースと異なっていたため、環境変数設定からhttp://を削除。
2024-11-09: Proxy環境下のCtrl-C終了タイミングを変更。Errorを一度発生させることがポイント。
Copyright(C) 2024 Altmo
本HPについて